December 19, 2004

他人と関わること

ほんのちいさなことでも、ほんの些細なことでも、
人に関わることで、その人の人生を左右してしまうことがあることを、
その日ボクは知りました。

と、微妙に気取った感じ(?)の始まりですけど、
うた∽かたの予告がこんな感じだった気がするので真似てみました。
まぁ、なんか良くある感じでもありますしー。


ボクはゲームプログラマになりたかった。
この専門学校に入った当初は、今とは比べ物にならないくらいの努力をしてきました。
今はわりと力を抜いてやっているし、ここでも愚痴をよく書いてるけど、
その頃は、毎日朝起きてから寝るまで、そのためだけに生きていたと思う。
目がさめればそのままパソコンをつけて作業。
それから寝るまで、ご飯を食べるときもずっとパソコンの前でお勉強。
それでも全く苦痛じゃなかった・・・わけもなく、
どんなにやっても届かない、近づかない場所を見続けて、
毎日少しずつ進んでいた。

そうしていれば自然に、他の人に比べれば、秀でた能力を見せるようになってきた。
それは当たり前。
誰だって同じことをすれば出来るようになるし、
むしろ、もともと頭の悪い自分じゃなく、普通の人がやれば、もっと効率よくできたんじゃないかな。
周りの人から「すごいね」って言われると、いつもこうやって答えてた。
事実だからね。

そうやって生きていたある日の帰り道。
同じクラスの子に突然、声をかけられた。
実はその時期は、自分が真面目すぎると思われていて、割とみんなに避けられていた、
というか、なんか話し掛けづらかったのかな。
本気でゲーム系に就こうとか、就きたいとか思っている人は少なくて、
ほとんどの人は遊んでばかりだったから、そういう人にとってボクは異質の存在だろうからね。
ボクとしても、その中に入り込んで、そのまま終わるのがイヤだったし。
そんな時期に、学校外で話し掛けられることなんてめずらしい、というか、なかったことじゃないかな。

その子は、もともとゲームがそんなに好きではないらしい。
まぁ普通にやるかも、ぐらいのレベル。
ただ、入学前に聞いた話で、普通のプログラムの勉強も出来る、とか聞いたから入ったらしい。
実際は、普通のどころか、ゲーム系のさえも大したことは教えてくれないけど、ね。
周りはゲームで遊んでばかりのオタクさんばかりだから、あまり合わないみたい。
そんな中で、ボクはまわりのオタク達に属さずにいたから、接触を持ってきたみたい。

その子、とか言っておいてなんだけど、彼は自分よりも結構年上らしい。
大学3年で中退して、ここに来たんだったかな。
見た目ではそんな感じがしないからわかんなかった。
そのくらいになると、さすがにそろそろ就職しないとまずいなーって言う危機感もあるみたい。
と言うことで、いつからか、その子はボクの弟子みたいなものになった(笑)
彼にはボクの教えられるすべては教えてきた、つもり。
だから、総合的な技術・知識はまだにしても、彼の得意な分野としては、おそらくもう、ボクを超えているはず。
もともと頭がいい子だからね。

それでも・・・彼は今、まだ就職先を決めていない。
これは、ボクが中途半端に知識を与えてしまったのが原因だと思っている。
ボクが就職を簡単に決めれたのは、
経済的な理由で早々と、といっても、普通の人よりは遅れてだけど、普通のところに切り替えて、試験を受けたから。
だけど彼は、本当にゲーム系に特化したことしかやってきていない。
今の彼の得意分野はそれ、だから。
もし、この3年間、自分と関わることなく過ごしていたらどうなっていたかな。
おそらく、周りのみんなと同じように、普通の企業に、普通に受かっていたはず。
それを曲げたのは他でもない、ボク、なんだろう。
ゲーム系に確実に入れる知識を与えることも出来ず、しかも、システム系のことは置き去り。
ボクは確かに、良かれと思っての行動ではあったけど、
果たしてそれは彼のためだっただろうか。
教え始める時からわかっていたはず、だよね。
そう簡単にゲームプログラマになれるはずはない、て。
そこまでゲームプログラマにこだわらないなら、普通のことを教えてきた方がよかったんじゃないのかな。

今、彼は一般の企業の試験を受けている。
ザンネンだけど、正しい選択かもしれない。
最近、学校にきていない。
卒業に必要な単位はもうとっているらしいから、問題はないかもしれないけど・・・。

そんな彼が先日、久々に来た。
何か呼び出しがあったらしい。
あ、悪いこととかじゃなくて、連絡事項とか伝えるためらしいです。
その日、久々にメッセで話をしたとき、
彼はボクに、企業から出された課題をこなしているのをすごい、と言ってきた。
いつものように、やれば誰でもできる、と答えた。
彼はその後、自分は技術の上にあぐらをかいていたんだ、と言った。
知識さえあればなんでもできると思っていた、と。
だけど、実際必要なのは動くこと、努力することなんだ。
もしかしたら初めて、ボクは彼に役立つことを教えることが出来たのかな。
そうだと、いいな。


うにゃー、なんか長くなった。
微妙に言い回しとか違う気がするけど、間違ってないはず。
記憶力悪いからなんか違うー?、てな感じですけど。
加えて文才がないからねぇ、読みにくいかも。
我慢してやってください。

[ サークル日記] Posted by AHO at December 19, 2004 02:44 PM
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